許されたい、わたしがわたしで生きることを 出演:南沙良 馬場ふみか 監督:井樫彩 原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫) 脚本:井樫彩/イ・ナウォン 企画・プロデュース:佐藤慎太朗 製作幹事・制作プロダクション:murmur 配給:カルチュア・パブリッシャーズ Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
井樫は「苦しみや痛みは大きさで測れるものではないし、誰かと比べるものではないと今はわかっている。 “愛されなくてもいい”と言いながらも他者の手を取り、握ってしまうような…。『心』は一辺倒ではない。愛も苦しみも、とてもグラデーションのあるものだと思うから。」と本作に自身の思いを重ねる。
毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする彼女たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた傑作。 だが彼女たちは同時に、不幸を盾に他人と関わろうとしない自分の弱さも知っている。この映画はそんな彼女たちを、哀れみという束縛から解放するのだ。